私を惚れさせて。私の虜になって。
「おやすみ、友李ちゃん」

「おやすみ」

「お姉ちゃんおやすみー!」

「うん」

私はいつも通り笑顔で答える。

…、

友李ちゃん

優葉。

私はちゃんが付いて、

優葉は優葉。

理由なんて、すごく単純だ。

まぁ、それでいいのかな。

だって、仕方ない。

優葉に情が行くのは仕方ない。

だから、あんまり気にしないことにした。

気にして泣いてたって、何が変わるわけじゃないでしょ?

人は変わんないんだから。

みんな、自分が大好きなんだから。


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