人間嫌い少年少女
「お茶、持ってきた」

「ありがとう」

こんなとき、どういう会話をしたら

いいのかわからない。

友達を作らなかったからだ。

この時はじめて自分の人間嫌いを呪った。

二人とも無言だ。

はぁ、最悪だ。

「康太、この、写真は?」

「これ?って…」

ああ、嫌だ。

雪音に見られてしまった。

見せたくなかった。

「雪音、これは」

「康太。聞かせてよ。ねぇ。
私、康太は信用できたから。
康太、私には話せない…?」

雪音、

そうか。なら、俺も話そうかな。

言いづらいけど…

「雪音、俺は雪音を信用してるよ?
だから大丈夫。話せない訳じゃない。
その代わり、雪音も教えて」

「いいよ。」
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