嫌いなアイツ


『でも、岡部さんが電話に出なくて…次に私が頼ったのは神崎先輩だったんです』

「それで、神崎君には会えたの?」

『一応会えたんですが、最初部屋の中で隠れていたんです。先輩が"高橋先輩"と入ってきたので出ていくタイミングを失っちゃって…。それで隠れていたら、神崎先輩こう言ったんです。"別に、瑠璃ちゃんのこと、なんとも思ってないよ"ってね』

「!!」

『その時すごくショックで、思わず嫌いって先輩に言っちゃたんです。でもその時に気付きました…こんなにショックを受けてるってことは私、先輩のこと好きになってたんだって』

「っ!」

『でも、部屋を飛び出したあと思ったんです…神崎先輩は私のことやっぱりなんとも思ってなかったんだなって』

「そんなことは!」

『いや、そんな事あると思います。だって先輩がそう言ったんだから』

「…」

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