嫌いなアイツ


その後、私たちは他の話をしながら歩いているとあっという間に私の家に着いた


『じゃあ、先輩気を付けて帰ってくださいね』

「ありがとう。瑠璃ちゃんも今日は疲れてるみたいだからゆっくり休んでね」

『…ありがとうございます』


私の返事を聞くと、先輩は微笑みながら「おやすみ」と言って、今来た道を戻っていった


先輩の家、私の家より手前にあるからわざわざ私の家まで一緒に来てくれなくていいって言ってるのに…


「暗い道を女の子1人で歩くなんて危ないでしょ?」って言って絶対ついてくるんだもんな…


まぁ、確かに今まで道の暗さに怖いなと思ったことは何回かあるから怖くなくてすむのはありがたいんだけど…なんだか申し訳ないんだよね…


そんなことを考えながら私は家に入った


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