キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




それが、詩織にバレたときの話。



あー、詩織に会いたい。好きだよ、ずっと。



ってか、1日だけ面会謝絶でも意味ねぇって。


1日じゃ、そんなん、体力治らないし、

第一詩織たちに会わなきゃ、余計悪化する気がするんだ。



いつまで続くかよくわからない命。



正直、目を瞑れば、今でも死ぬ気がするんだ。



だから、寝たくないのが最近。



「詩織に会いてぇな。」



俺がそう呟くと、母さんは顔を伏せたのだった。



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