キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




ふふっ、綺麗な花たち。



蓮斗、蓮斗も見てるよね?この花たち。


綺麗でしょ?なかなか上手く育ててるでしょ?



「蓮斗、私は幸せだから。」



数年前もらった手紙と押し花の栞を思い出す。



蓮斗のぶんまで幸せに生きるから。


だから、もう少し待ってて?私が蓮斗の世界に行ったとき、

おかえり、って言ってよ?



蓮斗のことだから待ちくたびれた。とか文句言いそうだけど、そんなのには負けないからねっ!



私は花と出会えてよかったよ。

そう思えるのは蓮斗のおかげだよね。



本当に……ありがと。


いつまでもずっと忘れないからね。



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