恋の定義──そして今日も、君を想う──
ほどなくして、山盛りのクッキーを乗せたお皿を手に、レナがやって来た。

キッチンで二人分のカフェオレを入れると、リビングのソファに座り、レナの焼いたクッキーとユウの入れたカフェオレで早速お茶の時間が始まる。

「いただきます。」

クッキーを口に運ぶと、優しい甘さがユウの口いっぱいに広がった。

「うまい。」

ユウが美味しそうにパクパクとクッキーを頬張ると、レナはカップを両手にニッコリと笑う。

「良かった…。」

レナの笑顔に、ユウもつられて笑顔になる。

(かわいすぎ…。)

思わず赤面してしまいそうになるのを隠すように、ユウは慌ててカフェオレのカップに口をつける。

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