恋の定義──そして今日も、君を想う──
微かにシャッター音が聞こえた気がして、ユウは立ち止まり振り返る。

もしかしたら、レナがそこにいるのかも知れないと思っていたユウの目に、レナの姿が映ることはなかった。

(バカだな…オレ…。)

いつか笑って写真を撮り合ったことが、ユウの心に蘇る。

楽しそうに笑うレナを、抱きしめるような気持ちでシャッターを切った。

観覧車で写真を撮るために、高鳴る胸を押さえながら抱き寄せた華奢なその肩は、とても温かく、愛しかった。


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