恋の定義──そして今日も、君を想う──
シンヤは、数日前のユウとの会話を思い出していた。


部活が始まる前、珍しくユウとシンヤの二人きりだった時に、シンヤは何気なくユウに問い掛けた。

「ユウさぁ、レナちゃんと付き合ってんの?」

「えっ?!」

途端に慌てて手に持っていた譜面をバラ撒くユウを見て、シンヤは意地悪そうに笑った。

「ユウ、わかりやすすぎ。」

「いや、付き合ってるとか、そういうんじゃないよ。ただ、物心つく頃にはいつも一緒にいたから。ホラ、うちとレナん家、マンションの隣同士で母親同士も仲いいからさ。」

しどろもどろになりながら、言い訳をするように答えるユウ。

「幼なじみ、ってやつ?」

「まぁ…。」

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