【続】裏アリ男子にご注意ください!



《桃花side》



───……
───────……



「誠これ! 見てみて!」



「んー……」



あたしの言葉に眠たそうに返しながらも、誠はあたしが指さした先をみてくれた。



「ああ、夏祭りか」



「うん!」



それは電柱に貼られた夏祭りのお知らせのポスター。近所の神社でやるんだって。



「ね、いっしょに行こうよ!」



お祭りとか楽しそうだし!



そう思いながらもあたしの脳は、わたあめとか金魚すくいとか射的とか楽しいことでいっぱい。



そこに誠がいてくれたらもう最高!



「そうだね、行こうか」



「やったぁ!」



決定だ!



あたしの心とからだはもうウキウキ。



< 182 / 287 >

この作品をシェア

pagetop