【続】裏アリ男子にご注意ください!



「ごめんね美奈ちゃん、やっぱりちょっと強引だったかな?」



となりから、そんな声がきこえて。



「……え?」



あたしの手が、ふわりと温かいもので包まれた。



「……っ、安田!」



それが安田の手だってことに気づくのに、そう時間はかからなかった。



でも、これ……!



手がふれてる。



ヤバい、どうしよう。さっきのジェットコースターへの恐怖とは別の意味で心臓がバクバクいってる……。



ダメ。こんなの緊張しすぎて死んじゃう。



「……あ、あたし、大丈夫だよ」



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