時間と剣と二人
準備も終えて、村を後にした。早速、勇者?の剣を装備したが、最初から、チートじみていいのだろうか?いや、1ヶ月以内に世界を救わなければいけない。
やはり、勇者?の剣のおかげで、敵も弱く感じる。本来なら、こういうところで、お金を貯めたり、レベル上げたりするために戦いまくるのだろう。だが、俺には時間がないのだ、悠長に戦っている暇はない。
やっと、隣村まで来た、どうやら祭りの真っ最中のようだ、当然、誰も俺が勇者だとは気づかない。
ティナ「なんか、楽しそうですね」
カイン「だけど、楽しんでる暇がないのが、現状だ。世界を救ったら、楽しむしかないな」
本音は楽しみたい、だが……
カイン「ん?騒がしいな……」
村人B?「誰か!娘を取り返してきて!お願い!」
カイン「誘拐か、身代金が目当てなんだな」
ティナ「行ったほうがいいよね?」
時間がないが、なぜか、行かなければならない、と使命感が湧いてきた
カイン「村人B?さん、娘さんの場所は?」
村人B?「北の洞窟で待っていると書いてあったわ」
カイン「北の洞窟ねぇ……」
洞窟に名前はないのだろうか、北の洞窟っていったら、たくさんあるぞ……と、突っ込みたかったがあえて言わずに、向かった
カイン「暗いな…たいまつ買うんだった……」
ティナ「光を出す魔法ならあるけど……」
カイン「お!すごいな!」
そして、彼女が唱えた瞬間
カイン「……!?」
異常なまでに、眩しかった。失明するかと思った……だが、その光のおかげで、洞窟はまるで室内のように明るい
カイン「ん?人か?」
そこには、倒れている男が二人と、かわいくてお持ち帰りしたくなるほどの美少女がいた。たぶん、誘拐されていた人だろう、男達が倒れている理由は、さっきのティナの光魔法だろう。そうして、美少女と一緒に村に帰った
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