鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
うぅ。
絖覇のバカァ・・・・・・!
お仕置きって言って・・・・・・人の髪の毛ぐちゃぐちゃにするのはないじゃない!
そう、あたしが絖覇の髪に寝癖をつけてしまったことでお仕置きをうけたあたしの状態は悲惨なものだった。
せっかくキレイに櫛目がつくくらいに梳いてあったのに、絖覇はそれをぐちゃぐちゃにした。
あちこち三つ編みにし、失敗しては解きかけて放置して、それをまた、繰り返す。
そのせいであたしの頭は爆発したようだった。
そして、本当に手のつかないくらいの惨状になると、
「あー、もう飽きた」
と、放置した。
なんなの、あたしの方がヒドイ扱い受けてる!
すっかり腹をたてたあたしは、再びベッドに潜り込んだ。
バカ、バカ絖覇。
優しいフリして、それからあたしをからかう。
なんなの・・・・・・。
でも、これが絖覇なりの気遣い。
悲しむ余裕を無くしてしまうくらいの、なにかをしでかすんだ。
昔から、彼はそうだった。