鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
それから一週間、あたしたちは何度も過去と現代を行き来した。
曾爾たちには詳しい話をしていないから、なんでこんなにも会いに来てくれるのか不思議そうだったけど、その半面すごく嬉しそうだった。
そしてムギは力を補給し、お母さんに何度も術を試していた。
けれどこのとき、ムギはあたしたちに秘密にしていたことがあった。
それは、
『いつまで経ってもムギ自身の力が使えていなかった』
ということ。