俺様社長と秘密の契約
…なぜ、兄貴の横に、理子がいるのか?

…なぜ、兄貴の婚約者なんだ?

…なぜ、兄貴は、オレからすべてを奪い去っていくのか?

沢山の疑問が、走馬灯のように、駆け巡った。

理子は渡さない。

どんな手を使っても。

理子だけは…。

その想いだけで、オレは行動に移した。

理子は泣きながら、オレの下に来た。

…理子の泣き顔が見たいわけじゃない。

…ただ、理子を、オレの傍に置いておきたいだけ。

あの時のように、笑顔を向けてくれる理子が傍にいてくれたら、オレは何でも頑張れる。


ずっと傍にいたら、あの時の笑顔を見せてくれるだろ、理子?
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