能力家兄妹!
「な、なんじゃ、おまえ」


少女は少し慌てた様子で姫奈を見つめた。


「ご、ごめんなさい。うちの妹が…やり合うつもりなんてないの。だから、見逃してください」



姫奈はそう言って頭を下げた。



「な?姫ちゃん?!なにを…」


「あははっははっ!!なんや、あんた、結構面白いわ。」


少女の甲高い声が急に響いて姫奈は顔をあげた。

少女はにっこりと笑い姫奈を見つめている。



「別に、殺し合いするつもりないけど?その子と私のレベルっていかにも違うでしょ?私、仕事以外で喧嘩はしたくなくってね。」


少女はそう言って持っていた銃を一回転させて、ある一点に狙いを定めた。



「もう、仕事は終わったんだけどね」

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