キミに、逢いたくて

あの頃



大人になりきれない青春時代。


私は必死で逃げた。


あいつの愛が怖くて。


あの人に愛してもらいたくて。




中学の時三年間だけ付き合った俊也。

私から好きになって、向こうから愛の言葉を告げられ、始まり。

向こうから最後の言葉を告げられ終わった。

俊也の顔はそんなにかっこよくないけれど、仲間内のリーダー格だったから好きになった。

この歳のこの時期は、悪っぽい男に憧れを持っていたんだ。

俊也とは中一からの付き合いで、喧嘩は数えきれないくらい毎日した。

私は口が悪いし、態度も悪い。

そんな私を俊也は気に入らなかったらしい。

『女らしくしろ』『口のきき方直せ』

そして最後に、

『付き合いきれねぇ。お前とは別れる。』

別れ話をいつも持ち出す。

俊也の悪い癖。別れ話をするのは俊也の気まぐれ。

別れてまたすぐに寄りを戻す、その繰り返し。

別れるというのは決まって俊也。よりを戻そうというのも決まって俊也。

振り回され続けた私。


< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

守りたいもの
SAKURA❤/著

総文字数/880

恋愛(実話)1ページ

表紙を見る
小さいけど大きな気持ち
SAKURA❤/著

総文字数/393

ノンフィクション・実話2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop