歌姫の君に恋をした。
車から降り、美春と杏奈は理事長室に向かった。

「「きゃーーー!!美春がいるーーー!!」」


突然そんな声が上から聞こえた。
その声に群がるかのように全教室から生徒の声が溢れかえった。
美春はそんな声が嫌なのか耳を塞いでしゃがみこんでしまった。


「美春!美春!」


そんな杏奈の声も美春には届いてなかった。



「美春!!」


そんな時沢山の声の中から君の声が聞こえたんだ。
少し低くなった声。
でも心を暖かくしてくれる声。


「か…ぐや…く…ん」


そんな美春を守るかのように美春を抱きしめた男が一人…。
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