君さえ幸せならそれでいい。



「んー、やっぱり余裕のある朝は
気持ちいいね!
いつもこんくらい早かったらなー」




早希は伸びながらそう言った。



____何考えてんの、こいつ。




「…なんで家に来たの?」



俺がそう聞けば驚くような答えが
返ってきた。




「ごめん!」


彼女は手のひらを合わせて前に出している。

謝罪のポーズだ。



「叩いちゃってごめんね!
…痛かったよね?」



「いや、別に大丈夫」




俺は平気な顔をして気を緩めた。


< 25 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop