Not to memories
ずるい
そして次の日から約束通り、
まさとと一緒に帰えることに。。
でも二人だけではなく、
矢野くんと小林さんも含めてだけど。

でも駅まで。
みんな家は私とは逆方向で、
学校から駅までの道だけなんだけど。。

みんながいるとまさとは無口だし。
1日しか経ってないのになんだか遠くなった気がする。
寂しいような。。ホッとしたような。。

今改札を入って、みんなと別れようと
バイバイと手を振ろうとしたら、
まさとが私の近くに来た。。
「今日こっちいくな。じゃあ」

「え?」

「わるい?」

「???なんでこっち?」

「小林さん、矢野のこと好きだろ」

「え?気を遣ったの?」

「ああ。」

「へーそんなこともするんだ。
まさと優しいじゃん」
ホームに行くと、
先にこっちの電車が来てしまったので、
二人で電車に乗り、
反対側のホームにいる二人に手を振った。

「次の駅で降りる?」

「暇だからゆな送る」

「いいよそんなんしなくて」

「だめ」

「ほら私用事あるし!」

「ついてくし」

。。。だめだ。まさと頑固だし。
ここ何日間か、学校帰りにゆいの彼氏が
住んでいたマンションに通っている。
何号室なのかわからなくて、
マンションの周りをうろついてみているけど、
彼の姿は見当たらなくて。。
今日も行こうと思ってたのに。。。

今日は諦めるか。。。

「まさと!ゆな!」

「おー佐藤。」
あっ佐藤くん。。
昨日ライン一回も来てないし、
きっと。。昨日のこと怒ってるのかも。。
どうしよ。。
とりあえず。。

「佐藤くん。昨日ごめんね。
私変なこと言っちゃって。。。」

「いいよ。こっちこそごめん。
俺なんか言ったのかもだし。
走って行っちゃったから
どうしたのかと思ったよ。。。

それよりまさと、
方向逆じゃない??まさかゆなとデート??」

「。。。。。」
まさと??ぼーっとしてるし。。。
でもなんといったら。。。

「え?冗談で言ったのに。。。
そういうこと?」


「ちがーう!佐藤くん!
もう変なこと言わないでよ!
びっくりすんじゃん。そうじゃないの!
これからケーキ食べるんだよね?」

「ああ。」

「え?じゃあ俺も混ぜて!」

「名橋だけどいい?」

「俺家近いし!」
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