華麗なる安部里奈

悪戯の代償

それからしばらく、濡れた靴と靴下を脱がされたり、サンダルを持ってきてもらったり、マリちゃんにいろいろとしてもらった後、私はマリちゃんに連れられて、シャワーを浴びに屋敷に戻る。そして、シャワーを浴び終えると、服を着替えた。

テッちゃん達は、そのまま自分達が住んでいる部屋へと戻っていったようだ。



とにかく、テッちゃんが怒ったり呆れたり、心配して泣いていたりしていなくて私は安心した。しかし、そんな安心した気持ちは長くは続かなかった。



夕方になり、仕事から帰ってきたお父さんはマリちゃんから報告を受けると、私を自分の部屋へ呼び出した。

マリちゃんに父の部屋の前まで一緒に来てもらった私は、間違いなく怒られると思い、俯きながらトントンと静かにドアをノックする。



「どうぞ、入りなさい」