華麗なる安部里奈

カレー作りのお手伝い

「それじゃあ、哲也は宿題。敦也はDVDを観て、お嬢様は私とカレーを作りましょうか?」

「私がカレーを?」


「はい、一緒に作ってくださいますか?」

「私に作れるのかな?」


「大丈夫ですよ。私が教えますから、お手伝いしてください」

「うん、分かった! 私、律子ママのお手伝いする!」



私は憧れの女性と同じ何かをできるという事がとても嬉しくて、その場で跳跳び上がった。

それから、テッちゃんは台所に背を向けて、自分用の小さなテーブルを出して宿題を始める。アッちゃんは、少しつまらそうな顔をしてテッちゃんや私のほうを時折眺めながら、テレビの前に座って『ドラキュラ時計』の続きを見始めた。

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