華麗なる安部里奈
第3章 『ピンク色のシュシュ』

父へのお願い

当時の私は時間というものが無限に近いほどあるのだと思っていた。「まだ小学3年生だし」、「まだ小学4年生だし」というような気持ちで、そのうちまた律子さんにカレー作りを教わる事ができると思っていた。


でも、時間は無限ではない。

そして、必ずしも自分が思っている方向へと物事が進むものではない事を、私は小学5年生の時に知った。



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