ひとくせ、ふたくせ。





――




いい加減、うざったかった。



振り返るたび物陰に潜む大きな人影。



今回なんて、肩幅が大きいから電柱からはみ出てるし。










「先輩、分かってますよ」







「!?」






くるりと振り返り、数十メートル先の電柱の陰に潜む人影にズバリと言い放つ。








「先輩、そんなことする人だったんですね」









< 2 / 60 >

この作品をシェア

pagetop