千年の時空を越えて
屈辱

なんとか、山崎さんを巻いて、丘へやってきた。


空には、綺麗な夕日。


すると、丘の頂上付近に、佇む一人の男いた。


男が、私に気づいて、ゆっくり、こちらを向いた。


男「はじめまして。乾 雪さん。僕は・・・。」


雪「知ってますよ?全時空指名手配犯 過激派グループ代表、時の支配者こと仁和寺 大吾さん。」


仁「あなたに名前を呼んで貰えるなんて光栄だな。」


私は、警察手帳を見せて、



雪「そりゃ、どうも。各時代での歴史変更、暗殺、その他諸々の容疑で逮捕します。」


そう言うと、仁和寺が、フフフと笑う。


雪「何?」


仁「捕まりませんよ?今日は、あなたをお誘いに来ました。」


雪「は?何の?」


仁「僕達のグループに、です。あなたもこのまま僕を捕まえて、帰ったとしても、犯罪者。なら、一緒に、世界を変えましょう!理想の世界と歴史を僕等と作りましょう!だから、あなたが欲しい!その衣装も、僕の為に選んでくれたんじゃないんですか?」


雪「違います。早く脱ぎ捨てたい気持ちでいっぱいです。なんで私が欲しいんですか?」


仁「フフフ。じゃあ、あとで僕が脱がせてあげますよ。あなたを欲しい理由ですか?それは、あなたはどんな任務も忠実にやり遂げます。それにどんな任務も、クールにやり遂げて、スノークイーンという別名もあるくらいだ。それなのに、男を知らない。普通だと、任務の為に寝る女は沢山いる。その方が、任務を遂行し易い。でも、君は、違う。ここまでって線がハッキリしている。そこもいい。しかも・・・美しい。僕のパートナーに相応しい。僕は、君の虜になったんだ。ずっと、憧れてたよ。でも君と僕は敵。だから、君がこっちにきてくれるのをずっと待ってた・・・。」


そう言うと、仁和寺がニヤリと笑う。

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