千年の時空を越えて
二度目の尋問

屯所へ戻り、大広間に集まる。数日前と同じように、真ん中に座らされる。


近「正直に、答えて、くれるね?」


雪「はい。」


近「名前は?」


雪「乾 雪と申します。」


近「どこの者だ?」

雪「うーん・・・。なんて言えばいいのか・・・。」


近「行った者から、不可解な事が起こったと聞いた。どういうことか説明してくれないか?」


雪「わかりました。お話しすると、お約束したので。まず、私が、どこから来たのか、それは、約千年後の未来から来ました。」


全員「・・・??」



雪「信じがたいのは、わかります。もし、私が、あなた方の立場なら、同じ気持ちだと思うので・・・。でも、助けに、来てくれた方々は、きっと、信じて頂けたんじゃないですか?摩訶不思議な体験をされましたよね?」


と、土方さんを見てみると先ほど、ビックリしてしまった事を思い出したのか少し顔を赤らめて、頷いた。


近藤さんがうーんと唸って、


近「では、矢文の中の部隊とは、どういう事だ?」


雪「それは・・・。」




これは普段でも、トップシークレット事項だけど、仕方ないよね。まぁ、話せるとこまで話そう。


雪「これは、未来の時代でも秘密にしないといけない事柄。他言無用でお願いできますか?」


それに、近藤さん他の幹部も頷く。


雪「もし、他言したら、即刻、《対処》致します。」


と、黒い笑みを浮かべ脅しをかけた。






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