千年の時空を越えて
それぞれの大坂~一Side~

近藤さんに呼ばれて、雪を守る役目を言われた。


正直、彼女とほとんど話した事もなかった。


新八さんと歩いていると、彼女は、芹沢隊長に気に入られてしまったようだ。


新「あーあ。あいつ、気に入られてるな。」


一「そうですね・・・。何もなければいいんですが・・・。」


そうこうしていると大坂に着いた。


舟すずみをするとのことで、雪が誘われる。もちろん、断りもできない。


ついて、舟に乗り込むと、腹が痛くなる。苦しんでいると、知ってたかのように、彼女は、薬を出してきた。


そして、脂汗が滲んだ俺の顔を優しく拭いてきた。


そして心配そうに俺を見つめる。引き込まれそうな瞳に、ぐっと腹に力を入れる。


しばらくすると、痛みが少しましになった。



彼女に礼を言うと、何でもないように笑う。



暑さで汗ばんだ額や首筋、赤くなった頬を見ていたら、無意識に手拭いで彼女の頬に触れていた。


そして、また無意識に“触れたかった”と言ってしまう。


なんとか冗談だと言うとそんな俺を好きだという。そこからはあまり覚えてない。

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