千年の時空を越えて
運命の一口
私は、タイムマシンの整備を終えて、出発に向けて資料に目を通していた。


その資料も読み終え、部屋に戻ると、ある紙の本を2冊、手に取る。


雪「往復4時間だったら、これ持って行こう。」


それは、日本の歴史の本だった。


いろんな国の色んな時代に行くが、私は、日本では、この前、陸と行った平成より前には行ったことがなかった。

何故か、日本以外の過去に行くことが多かった。


雪「今回は、昭和初期。少し楽しみ♪」


そう呟いて、リュックの中に、歴史書を2冊入れた。


すると、陸が部屋のチャイムを鳴らした。


陸「用意出来た?」


雪「うん。」


陸「少し時間あるし休憩しよ。」


雪「うん。あ!お茶淹れる。」


陸「ありがとう。あ!これ!」


と、陸が包み紙を渡してきた。


雪「何これ?」


陸「ん?チョコ。」


雪「開けていい?」


陸「どーぞ。」


雪「うわっ!これ!なかなか手に入れるの難しいやつ!どしたの?」


陸「へーそうなの?・・・。あ!っって、いや!その・・・。」


雪「?」


雪は、首を傾げる。


陸「・・・。貰ったんだよ。でも、俺、甘いの食べないし。雪、チョコ好きだし!」


雪「そっか。ありがとう。」


と、一口食べた。
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