千年の時空を越えて
嵐の前の静けさ
私は気になることがあり、山南さんの部屋に来ていた。


雪「山南総長。今、よろしいでしょうか?」


山「どうぞ。」



雪「失礼します。山南総長、体調どうですか?」


そう、私が芹沢さんの所から帰って来た時頃から、山南さんは体調を崩していた。


私は、医者ではない。だから、ある程度はわかっていても診断はできない。しかも山南さんのこの病気は、大病を患ったとしか私の持ってきた本に書かれていなかったから・・・。


私は、毎日、ご飯を部屋に持っていく。話しを楽しんでいた。


雪「そういえば、明里さんとはどうなったんですか?」


前に、山南さんが好きになった方だと仰ってた、芸妓さんだ。



山「実はね・・・。初めて大坂行った時あったでしょ?帰ってから気持ちを伝えたよ。」


雪「えぇ!それで?」


山南さんの顔が綻ぶ。


嬉しそう・・・。


山「恋仲になったんだ。」


雪「きゃー!よかったですね!」


山「実は、最初、私も好きって言われたんだけど、恋仲は無理って言われてね・・・。それで、諦められなくて、2回目に大坂行った後に、また想いを伝えたんだ。そしたら、こんな私で、良ければって・・・。実は、雪と接吻したら、いい方へ事が運んだんだ。だから雪のおかげだね。」


雪「えぇ?私は何も。」

山「しんぱっさんが御利益あるって言ってたけど、本当だよ。」


雪「いやいや、偶然ですよ!」


そんなたわいのない話で盛り上がる。


山南さんの体調の事もあり、山南さんを寝かせて、部屋を出た。



すると、意外な人物から声をかけられる。





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