千年の時空を越えて
師匠~武田Side~
俺は、何故かいつも嫌われる。


まぁ、理由は解っている。上には、ゴマスリ、下には厳しい。しかも、男色。



でもコレが俺だから変えるつもりもない。世の中、上手く渡れればそれでよい。



新選組に、入る前から俺は、近藤にゴマスリをした。信じやすい近藤は、俺を気に入った。


土方にもしたが、どうやら奴は嫌いらしい。



そんな矢先、女が入ってきた。最悪だ。ここは、女人禁制。魅力の一つなのに女は、未来からの者ということで居座っている。



まぁ、興味はない。ただ、宴の時に、女が見せる、変化の術は好きだった。



俺には、好きな奴がいた。きれいな美少年。でも、何故か、嫌われる。どうしてだ?こんな事、他の奴に相談出来ない。皆、俺が男色だと知っている。だから、自分が狙われたくないから離れる。


いやいや、俺にも好みはある。



そう、声を大にして言いたい。



そう悩んでる時だった。



あの女が、宴で、幹部の奴らと接吻していた。



男装しているのにも関わらず、我先にと、他の奴らは、唇を奪いに行っていた。




観「馬鹿どもめ。」



まぁ、幹部の奴らは、あいつが女だと知っている。男だらけに、女一人。チヤホヤされて当然。




接吻している尻軽女。




はぁ・・・。見ているのも不快だ。



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