千年の時空を越えて

恋敵宣言～土方side～

総司と山崎の言い合いを聞いていて、ついに、自分の気持ちを、出してしまった。




前に、遠慮無くいくと思ってはいたが、どこか、遠慮していた。





弟分である総司の色恋を邪魔したくない気持ちもあったからだ。



でも・・・。




山崎との言い合いで、総司が、戸惑っていた。





きっと、二人とも、お互いの役目に縛られてる。




総司も、その事で、雪に、『帰るな』と言えないんだろう・・・。





ぶつかってみねぇとわからねぇのに・・・。




ただ、俺が、総司の立場なら、同じだっただろう。




俺だって、この新選組に命を使うと決めている。




おなごの為に、それを、捨てるなんざ、考えたこともない。





でも・・・。雪が『帰りたくない』と思うくらい惚れさせるという考えには、総司はならないようだ。





土方「難儀なガキだ。」



昔から、遠慮ばかりだ。





そこまで覚悟がないなら、俺が、そう思わせてやる。と思ってしまう。