千年の時空を越えて
不穏な動き~陸Side~
任務を終えて、すぐに隊長の部屋へ向かった。


陸「失礼します。」


パド「あぁ、ご苦労だった。」


陸「いえ。それより雪は、見つかりましたか?」


パド「いや。それが・・・。少し、ヤバいことになってる。」


陸「?」


パド「実は、時代の要注意人物のリストが盗まれていて、ある時間の防犯カメラの映像が消されてるんだ。」


陸「それと雪に何の関係が?」


パド「実は、この映像を消す作業をしていた場所が、雪のタブからなんだ。しかも、リストが過激派の連中に渡ったらしく、リストの人物が、次々、殺害されている。幹部は、雪がリストを売って、事故に見せかけ逃亡したんじゃないかと疑っている。」




陸「そんな・・・。任務命のアイツがそんな事するわけありません!」



パド「あぁ。俺もそれは言った。ただ・・・。雪がタイムマシンの整備している画像も雪のタブから消されていた。」


陸「それって・・・。」


パド「物的証拠では、雪が・・・。」


陸「ちょっと待ってください。


もし、アイツが犯人なら、こんなわかりやすいものが残ってる訳ない。


アイツがもし犯人なら雪がやったという糸口さえ残しません。これってもしかして・・・。」


パド「あぁ。誰かに、嵌められているのかもしれない。」


陸「俺、証拠見つけます!」


パド「あぁ。頼む。私は、大々的には動けないが、時間稼ぎくらいなら何とかしてみる。誰がかはわからない。慎重に動け。」


陸「はい。」


そう言って、俺は、部屋を出た。
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