千年の時空を越えて
別れ





年が明けた慶応4年。




去年の暮れに、幕府の家来が、薩摩の嫌がらせに乗ってしまった。





遂に、始まる・・・。





そして、この戦いで、山崎さんが・・・。










土方「皆!よいか!ここで、俺らの力を見せつけるぞ!」




隊士「おぉ!」







薩摩は、屯所の近くに陣を置き、屯所は猛攻撃を受けた。





隊士は逃げ回ってる・・・。





隊士の半分以上が、緊急募集した隊士だったため、隊がまとまらない。





しかも、戦死者が9名、脱走隊士も出た。





雪「土方副長!ここは、もうダメです!夜になるとここは炎上します!」




土方「わかった!すぐにここを出る!淀の方に行くぞ!」






4日。





錦の旗が、敵陣から上った。




土方「っ!嘘だろ・・・。俺らが、朝敵・・・。」




他の隊士達も固まっている。




丞「嘘やろ・・・?なんでやねん・・・。おかしいやろ・・・。」




雪「山崎さん・・・?大丈夫ですか?」




丞「雪・・・っ。」




山崎さんは、私を、抱き寄せた。




震えてる・・・。



山崎「何で俺らが朝敵になんねん・・・。」




私は、山崎さんを、抱きしめた。




この時代、天皇といえば、藩主よりも上の一番の人。




その絶対的存在の人の敵になる。というのは、とても辛いこと・・・。





雪「気をしっかり持って・・・。武士でしょ!山崎助勤!」




山崎「せや・・・。そうや・・・。しっかりせなあかん。すまん。ありがとう。」




雪「いえ。どういたし・・・っ。」




山崎さんに、キスされた。





山崎「ほな、行こか。」




雪「はい!」




山崎さんは、気持ちが、落ち着いたのか、震えは、止まっていた。




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