千年の時空を越えて
白の部屋~総司side~





「ぃ・・・。おい・・・。」




ガツン。




総司「痛いっ!」




目を開けると、真っ白。




え?




ここどこ?




「やっと、起きたか・・・。」





そこには、土方さん立っていた。





総司「ここは、どこですか?」




土方「わかんねぇ・・・。何もない白い部屋だ。」





僕は、キョロキョロと見渡す。





すると、ビュインと、音が鳴る。





誰か、知らない人が入ってきた。





その後ろに・・・。





総司「近藤先生!丞ちゃん!一君、生きてたんですか?あれ?でも、僕・・・。」





ケリー「はじめまして。沖田総司さんに土方歳三さん。私は、 時空特殊作戦部隊、科学班隊長のケリーと申します。あなた方は、乾 雪の関係者です。これからの運命を選んで欲しいのです。」





土方「運命?」





ケリー「雪は、大変な功績を残したのです。あれほど、狂わせられた、歴史をある一つを除いては、全て元通りにしました。」





総司「ある一つって・・・。」




ケリー「はい・・・。あなたを助けたことです。」





総司「雪は?雪は、どこに!?」




ケリー「後で会わせます。その前に、話を聞いて下さい。そして、どうするのかを、選んで下さい。」





そこにいる全員が頷く。





ケリー「時代とは、行き来、出来るようになり、繰り返されるのです。また、江戸の幕末に、“良からぬ種”を見つけ出したのです。しかし、これは、雪しか、解決出来ません。あなた方に、雪を補助して欲しい。」



総司「もちろんする!」





ケリー「あなたなら、そう言うと、思っていました・・・。ほかの方は?」




皆が頷く。





ケリー「雪は、幸せ者ですね。それでは、説明します。もう一度、雪は、幕末へ行くことになります。」



総司「え?じゃあ、戻らないと!」




ケリー「本来であれば、輪廻天昇と言い、生まれ変わるのです。だから、沖田総司は、もういます。」





総司「え?じゃあ、僕は・・・。」




ケリー「今から、頭や体などを調べて、適材適所に送ります。」




土方「例えば?」




ケリー「一番、重要なのは、ラボの研究員である博士。雪が、江戸時代へ行く前に、色々と、準備する事になります。私も出来る限り、手助けしますから・・・。」




土方「俺がやる。」



総司「僕が、します!」



ケリー「では、検査をします。」




総司「あの・・・。先ほど、関係者はと仰っていましたけど、これだけですか?」





ケリー「いいえ。沢山の方が、協力してくれています。今、訓練中です。」




総司「そのらぼのはかせも?」




ケリー「皆様、脱落したんです。そして、今は・・・。山南敬助は、特作隊副隊長中国人のリン。藤堂平助は、雪の好きなアイドルのタクミ。」




丞「俺かて、雪の為に、研究員になりたい!」







そして、皆で、適性検査を受ける。





近藤先生は、雪の所属のパドリック隊長。




丞ちゃんは、雪の同僚の神島陸。




僕が、ラボの研究員博士の武豊蒼。




土方さんが、僕の右腕になる田沼彰。




一君が、川口祥太郎。





と、なった。





ちなみに、雪に惚れていて、仲良かった高杉は、もう一度、高杉になった。




聞くと、無理やりねじ込んでもらったらしい。





そして、僕は、雪に会いに行った。





総司「っ!」





雪は、大きな筒の中にプカプカ浮いていた。




総司「雪っっ!!」





僕は、筒を叩くも、雪は、眠っている。





ケリー「雪は、全ての記憶を失っています。そして、あなた達も・・・。」




総司「ちょっと待って!僕は消さないでっ!絶対!」




土方「俺もだ・・・。」





ケリー「まぁ・・・。確かに、研究員の方は、記憶を残しておいた方が、モチベーションに関わるかもしれません。わかりました・・・。」





そして、僕、土方さん、一君の記憶だけは、残った。




でも、後から気付くんだけど、丞ちゃんの記憶は抜けていたけど、心は、しっかり残っていた。







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