千年の時空を越えて
運命の任務
私は、隊長に呼ばれ、長い廊下を歩いていた。


分厚い扉の前で、立ち止まり、スキャンの光を全身に浴びて、本人確認を終えると、扉が開いた。


雪「失礼します。」


リン「あぁ、雪。来たか。任務後すぐで悪いな。」


と言いながら副隊長で中国人のリンさんがにこっと笑った。



雪「いえ。大丈夫です。」


そして、そこには、同じ部隊のメンバーが揃っていた。


陸「おぅ!雪。ここ座れよ。」


そう言って、隣の席を、空けてくれたのは、神島 陸(かみじま りく)だった。


警察学校の時から私の、2つ上の学年にいた先輩だ。


年齢は27歳の日本人。


同じ部隊に所属している、いわゆる、先輩だ。


しかし、学生時代からの友人でもある。


陸は、長身で、細マッチョ。容姿も、街を歩いていると、振り向かれる程のイケメンであった。


雪「おはよう。ねぇ…陸。任務?」


陸「おはよう。多分な。」


雪「もう決まってんのかな?」


陸「行きたいの?」


雪「そりゃあね。」


陸「ホント好きだな。だからスノークィーンとかアイスマシーンとか言われんだよ。」


と苦笑いしている。


陸「任務行ってたのか?」


雪「うん。」


陸「どんな?」


雪「暗殺。」


陸「そっか。お疲れ。大丈夫か?」


雪「ありがとう。大丈夫。」


そう言うと扉が開き、アメリカ人のパドリック隊長が、入ってきた。


全員、席を立ち、背筋をビシッと伸ばし、敬礼をした。



< 6 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop