イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~

「おはよう」


驚いて振り返ると、愛海と千代の姿があった。


「お……おはよう……」


顔が引きつる。


まさかあいさつをされるなんて。


驚きながらもそう返すと、愛海がニコッと笑った。


「……――ミチルが仲間になったと思って調子に乗んなよ、ブス」


愛海はそう言うと、あたしの腕をガシッと掴んだ。


「あー、何かこいつに触るとクサいの移りそう。もうゲロ吐くなよ!!」


千代は反対側の腕を掴む。


な、なに。今度は一体何……?


「さっ、行こうか?ゲロ女」


キラリと光った愛海の瞳に恐怖を感じながらも、あたしの体はガチガチに固まったまま動かなかった。

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