3つ星物語
軽い口調の玖生。

「直哉くん、まだ17歳だもん」

「あと1年じゃん。男子が結婚できる歳まで」

「うん……」

「何、マジ? マジで18歳で結婚しようって思ってんの?」

「……できれば」

「うっそ。プロポーズされたの?」

「されてない」

「結婚の話とか出たことあんの?」

「無いわ」

「それなのに南生は伊津くんと結婚したいと思ってんだ」

「うん」

まくし立てた玖生は天を仰いだ。

「重ーっ。重いよ、南生。ねえ、紗生もそう思うでしょ」

「若干」
 
私はぎゅうとぬいぐるみを抱きしめる。
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