続・元殺し屋と、殺し屋






どうしよう…。

どうしよう…ッ!





「…紅羽、大丈夫」




澪鵺が私を見ながら言う。

その手には…






文化祭で舞台設立のために使われていた、

木の棒が握られていた。







「澪鵺ッ!?」

「紅羽はそこにいて?
俺に任せて」





スッ…と棒をかまえる澪鵺。

殺し屋で刀を使っていたから、その姿は綺麗だけど…。

見とれている場合じゃない。



先生たちも何事か、と集まって来ている。

言い訳は、出来ない。




澪鵺が逮捕されちゃう。

澪鵺が逮捕されちゃう!



私たち…

離れ離れになっちゃう…!!







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