続・元殺し屋と、殺し屋







「そういえばだな相島」

「何?」



お弁当の卵焼きをつまみながら、神崎を見る。



「総司、ああ見えても色々悩んでいるみたいだぞ」



神崎の爆弾発言に、ボトッと卵焼きを白ご飯の上に落下させる。




「どういう事…?」

「レイ、それ言って良いのか?」

「いずれアイツからも言うだろ」

「まぁ、確かにそうだけどさ…」




男2人は、総司に何を聞いたの?




「総司、カナについて何か言ってた?」

「…別れようと思う、とか?」

「え?」

「はあああぁぁぁぁああ!?」




信じられないカナより驚いていたのは、紅羽だ。

紅羽の叫び声が、教室中に響き渡る。




「うるせぇよ紅羽。
何でお前が驚いているんだよ」

「ご、ゴメン…」




しゅん、となる紅羽だけど。

神崎は優しくその頭をなでていた。







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