続・元殺し屋と、殺し屋







でも。

…めちゃくちゃ可愛い顔をして寝ている澪鵺をエイッなどとは出来ない。

この可愛い寝顔を見ていると、このままで良いかなと思い始めている。

…癒しだわぁ。





「…紅羽。
ニヤニヤしている所悪いけど、そろそろ起こさねぇと、文化祭間に合わないんだけど」



恭真が言う。

実は近々、この高校で初めての文化祭がある。

他の文化祭は2日らしいんだけど、私たちの高校は3日間やる。




実は私たち、生徒会なんだ!

2、3年生が誰も立候補しないため、1年生の私たちが生徒会をしている。




澪鵺が会長。

私が副会長。

会計が知紗と恭真。

書記が花菜と総司だ。




色々な過去を背負っている私たち。

だからこそ、より良い運営が出来るんじゃないか、と私は信じている。




「澪鵺。
また会議始めるよ。起きて」



名残惜しいけど、起こす。




「…ん?」



眠気眼の澪鵺。





マジで可愛い!

神!

この世のモノとは思えない!




私の、

天使――――ッ!!







―――この時の私がいかに気味悪いかは、ご想像にお任せいたします。







< 4 / 308 >

この作品をシェア

pagetop