続・元殺し屋と、殺し屋







「オレ…花菜に酷いことしたでしょ?」

「だから、何のこと?」

「…首」

「え?」

「花菜の首、オレ絞めたでしょ?」

「……」

「ゴメンネ…苦しかったでしょ?」




思いだしたの…?

忘れたままで良かったのに…。




「何で…」

「花菜、金森先輩が来た教室で、オレに聞いたでしょ。
この髪は地毛かって」

「…!」




忘れてた…。




「今同じこと聞いて、思いだした」

「……」

「花菜」

「うん?」

「別れて」




…は?




「オレと別れて」

「何でっ…そんなこと…言うのよ……」

「文化祭終わったら、別れて。良いね?」



そのまま総司はリビングを出て行った。







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