続・元殺し屋と、殺し屋






チサの金銭面での都合上、ファミリーレストランで夕ご飯を食べることになった。




「……」




店員さんに席に案内され、メニューを眺めていると。

キョロキョロせわしなく店内を見渡す恭真が視界に入る。




「恭真?」

「…ここが、ファミレス?」

「そうだよ。
…もしかして恭真、ファミレス初めて?」

「うん……」




そうなんだ。

確かに前紅羽に聞いたけど、殺し屋って儲かるらしい。

紅羽や神崎みたいな世界一の殺し屋になると、サラリーマンの年収がアッサリ1回の仕事ではいるほどらしい。




だから、そんな殺し屋のボスの恭真は、ある意味でのお坊ちゃまなのかも。

なら、世間知らずな所も多々あるのかな?





「チサはクリームパスタにしようっと。恭真は?」

「俺は…ハンバーグセットにしようかな」



店員さんを呼び、注文する。

し終えた後、恭真は物珍しそうにメニューをペラペラ捲っている。

メニューを置いた後は、店員さんを呼ぶボタンをマジマジ観察。

その後は横に置いてあるバイト募集の紙を見たりしていた。






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