続・元殺し屋と、殺し屋

*粘り強い男子生徒









☆知紗side☆





午前の授業を難なく終え、昼休み。

チサと恭真はいつも通り、神崎&紅羽と花菜&総司を混ぜてお昼ご飯を食べていた。




「逢沢さん、いますか?」




突然チサの名字が呼ばれる。

不思議に思い、食べ終わっていたお弁当箱を片付け、廊下へ出る。




「初めまして。
逢沢知紗さん…ですよね?」




立っていたのは、見たこともない男子生徒だった。




「そうですけど…どちら様ですか?」

「僕は新野大地(にいの・だいち)です。
クラスは1年4組です」

「そうですか…。
あの、あたしに何の用ですか?」

「逢沢さん。
…僕と、付き合ってくれませんか?」




は?

廊下にいた生徒全員が動きを止めた。

え?

それにも驚いた。





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