Spise・Love〜私が歩いた道〜

「ん?道華にはね、綺麗な華の道を歩んで行って欲しいからだよ。道華は幸せな道を歩くの。これからもずっとよ?」

「幸せな華の道?」

「そう。大人になったら分かるよ。」

不思議そうな顔をした娘は、"お父さん!"って走って行って同じ質問をした。






竜は美優を見て、優しく微笑んでから

「大人になったら分かるよ。」

そう言って、娘を愛しいそうに抱き締めた。






娘の名前は深い深い、私たちの思いが込められていた。

その意味をいつか…娘が理解したらきっと私たちは、もっと幸せになるんだろう。








私の道は今でも続いている…

命があるかぎり…








――完――



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