M&H
「み、なみ、くん?大丈夫?」
という美波の声でハッとした。
いまだに胸が煩い
ちゃんといつも通りに返事できたかな?
美波の様子だと多分大丈夫っぽいけど…
なんなんだろう。苦しい
風邪?熱?なに?これ。
こんな感情…
知らない。
「ハル!このとーってもカッコイイ人が私の彼氏!この前言ってた人だよ!」
美波がそう言うと初めてハルさん?が俺を視界に入れた
「どうも。」
一瞬吸い込まれるかと思った
あー煩い煩い
今だけ心臓取りたい。
早くここから離れたい
ようやく絞り出せた声が
「………どうも。」
ハルさんと同じ言葉やないかい!
思わず関西人でもないのに関西弁で自分につっこんじゃったよ…(汗)
「三波くん!この子は私の小学生からの親友だから仲良くしてね!本名は春花だけどハルって言うんだよ!クール過ぎるけど良い子だよ!」
ニコニコして美波が言う。
ハル…
「うん、わかった
それじゃあ俺、学校で先生に用あるから急ぐね。ハルさんこれから宜しくお願いします。
また」
嘘ついちゃった…
早口になっちゃったかも(涙)
全力で走りたい気分だけど
この感情を消し去るように
喘息持ちの俺は小走りで学校に急いだ