先輩と、わたし。




それからずっともやもやして、陽大が話しかけてきても無視した。








そんな中、花乃はニコニコしながら帰ってきて、よけいに機嫌が悪くなる。




おまけにその笑顔のまま、花乃が喋ってきた。




「悠哉先輩、もう1回ソロやってくださいっ。」


俺はこんな気分なのに、花乃は相変わらずの笑顔なんだな。




いつもの俺ならやってあげてたかもしれないけど、今はムリ。





「…嫌だ。」








もう部活する気も全部なくなって、俺は先に家に帰った。








< 86 / 440 >

この作品をシェア

pagetop