短編集『秋が降る』
どこかの部屋の開く音が聞こえ、なにか叫ぶような声。
ひとりがトランシーバーのようなものに向かってなにか言っている。

___何?

ソファから顔をだし、様子をうかがう。

暗闇の中、漏れている部屋の明かり。

その部屋は。

「・・・カナさん?」

それはカナさんの部屋からの光。

急に胸が苦しくなる。

何が起こったの?

スカイが言う言葉。

「・・・ナさん、小澤カナさんが息をしていません」
< 58 / 156 >

この作品をシェア

pagetop