溺れて、染まった1日に




「じゃあ生活班は男女混合六人な!じゃあ先生が職員室行ってる間に決めとけよー」

「っえ?!ねえ優真、今、生活班の話してたの?!」

「話聞けやアホ」


途端に騒がしくなる教室。

先生の話なんてすっかり聞いてなかった……。


「紗彩、一緒になろ?」

「うん!よろしくね美月ちゃん」


私は美月ちゃんがいなきゃきっと生きていけないだろう。
だから美月ちゃんは絶対一緒。


「紗彩は俺がいないとだめだからな。しゃあねーなー」


ぐいっと甘えるように後ろから抱きしめてくる優真。

その行為に感情がないから、私は拒まないけど。


「ちょっと、背が小さいのバレちゃうから」

「ふん、今更」

「優真、俺もいいかな…?」


そう言って近づいてきたのは、顔立ちが可愛すぎる男子。

名前はわからないけど、優真が最近仲良くなったって私に自慢してたな。



< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop