もう、誰も好きにならない。









川田くんは、ワタシの提案を承諾してくれた。







里奈と仲の良いワタシと気まずくなるのが面倒だったからかもしれない。







それでも良かった。 何でも良かった。 川田くんと一緒に居られる時間が増えるなら、理由なんかどうでも良かった。







ひっそりこっそり、ワタシたちは連絡を取り合い、会う様になった。







1番じゃなくていい。 2番でいい。 会えるだけで充分。







そう思っていたハズなのに、どんどん膨らむ欲望。







その欲望を剝き出してしまったら、この関係は終わってしまう。







分かっているのに、1度だけわがままを口にした。














「来週の日曜日のワタシの誕生日、デートがしたい」
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