もう、誰も好きにならない。
クラスメイトの視線が突き刺さる。
悪口が飛び交う。
山頂でも何でもないのに、息が苦しくなる。
自分が蒔いた種だけあって、悲劇のヒロインにもなれない。
だから来たくなかったのに。
ほとぼりが冷めてから・・・・・・・・・・・ほとぼりっていつ冷めるのだろう。
いつワタシは許してもらえるのだろう。
どうすれば許してもらえるのだろう。
良い案なんか浮かぶワケもなく、自分の席に座り、ただじっと耐えていると
「冴木、机寄せろ」
何故か二宮くんが隣の席に座っていて、ワタシの方に机をずらしてきた。